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コンピュータの世界に40年、その経験が役立てば、これに過ぎた幸せななし。
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 前回は、初期状況と症状について書いた。今回は、その後の悪戦苦闘の経緯を。

◎予想される問題点と初期の対応

●異なる型式のメモリーの拡張による障害
(1)ノートン・システムワークスに添付の「CheckIt® Diagnostics」で、ハードウェアのチェックを行う。
  結果: メモリーエラー
(2)次に、診断ソフト「ドクターPC」(ThinkPadの場合、フリーで使える診断ソフト)で、同様のチェックを行う。
  結果: 不思議なことに、エラーが出たり、出なかったりなのだ。
(3)対応策として、拡張メモリーを取り出し、同様のテストを行う。
  結果: メモリー・エラーは解消されるが、症状は変わらない。実行中にフリーズする。
(4)別の障害を想定する。

●ウイルスあるいはワームによる障害
(1)PCガードが、ウイルスを検知した。「トロイの木馬」の最新バージョン。
(2)PCガードによって、ウイルスを除去
(3)この時は、成功したのだが、その後、試行錯誤の過程で、同様のテストを行うと、実行中にフリーズすることがある。
(4)問題はウイルスなどではないと判断、別の障害を想定する。

●頻繁にレジストリーのクリーンアップを行っていたので、それによる不具合も想定した。
(1)レジストリーのクリーンアップには、以前紹介したフリーウェアを含め複数のソフトを使用している。
(2)先ず、ノートン・ユーティティで、チェック。
  結果: どうしても排除できない(一旦は修復するのだが、再起動すると生じる中程度のエラー)。
(3)当該レジストリーをコピーした上で削除してみる。
  結果: 問題は解消。
(4)その後、フリーウェアの「イージークリーナー」で、クリーンアップ。
  結果: 特に問題はない。
(5)正規版「レジストリー・ブースター」で、クリーンアップ。
  結果: 若干、問題レジストリーが発見されたが、処理後、システムの状態は、「High」になる。
(6)しかし、実行中にフリーズする症状は解消されない。
(7)別の障害を想定する。

●アップデート(MicrosoftUpdate)中にフリーズしたことがあるので、その時点でOS(XPプロSP2)あるいはアプリケーション(Office2003)自体に問題点が発生したこと障害を想定する。
(1)再インストール
  結果: アップデートを含め相当の時間を要したが、フリーズする症状は解消されない。しかも、再インストールあるいはアップデート中に、症状が発生する。

●BIOSに問題があることを想定。
(1)IBMのアップデートを確認する。
(2)いくつかのアップデートを行うが、直接関係のあるものは見当たらない。
(3)BIOSを一つ前のバージョンに入れ替え、再度、新バージョンにアップデートする。
(4)面倒な作業だが、これで、BIOSが保証される。
(5)しかし、症状は解消されない。

 以上のように、想定し得る対策を、場合によっては繰り返し実行したが、症状は軽減されるどころか、悪化に向かう。

新しい症状
(1)実行中フリーズした後、電源を切断し、再投入すると、アクセスLEDが点灯するが直ぐに消え、初期画面も表示されない。
(2)初期画面は表示されるが、OSがロードされない。
(3)最悪の場合は、ビープ音がし(マニュアルによれば、マザーボード、BUM等のエラー)、即ダウン脳状態。当然、エラーコードは表示されない。

 さて困ってしまった。 次は、ハードウェアの問題を想定せざるを得ないと考える。 (幸いIBMからLenovoへ移行した為か、メンテナンスマニュアルが公開されている。) ここから、ハードウェアのチェックと修復に取り掛かることになった。

 次回に続く。

Best regards

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 以前から不調ではあったのだが、自分自身のThinkPadT40が、終にダウン。ハードウェア・ソフトウェアと、問題点をチェックし、順次修復を行ってきたのだが、今に至るも最終的解決に至っていない。

先ず経緯と症状から
(1)メモリーを拡張した(1G)際、ベースが「PC2100」のところ、既に入手困難、そこで「PC2700」を512M追加して、1Gにした。
(2)その結果か、シャットダウン時に、メモリーRWエラーが出るようになった。
(3)ただ、この問題は、異種メモリーによる軽微な問題と解釈し、特に気にしなかった。 (メモリーは、アクセス速度の遅い方に従う。)
(4)4月から、頻繁に持ち歩いていた。 (土日以外は長岡に持参。)
(5)長岡(会社)では、セキュリティ上、ドメインには所属せず、別にワークグループを作って、インターネット接続他は、スタンドアロンと同様な使い方をしていた。
(6)こうした環境・状況の中で、「ThinkPadT40」がフリーズした。
(7)一切のキーを受け付けない状況。 (Cnt+Alt+Del、も同様)
(8)電源を切り、何度かリブートするが、状況こそ違え、結果としてフリーズする。
(9)最後に、初期画面も表示されず、BIOSユーティリティにも行けない状態になる。

 以上が、第一段階の症状である。 以降、修復を開始するのだが、それは次回に。

Best regards

 先週末、通常使用しているThinkPadに問題が生じた。 念のために、以下、経過を報告する。 尚、末尾に詳細を書くが、この報告は、別システムからの配信。

○症状
(1)OutLookの反応速度が、急激に低下した。
(2)メールにダウンロードがある場合、表示までの時間が加速度的低下した。 表
示までの時間が、数秒。
(3)NortonSystemWorksで、整合性をチェック、修復。
(4)表示までの時間に若干の改善。
(5)しかし、同様な状況が再度出現する。
(6)しかも、メールそのものの表示までの時間が目に見えて低下。
(7)旧IBMのダウンロード・サイトからドライバーの更新。
(8)改善が見えない。
(9)システムがハングアップすることはなかったが、時間単位の遅延が生じた。
【注】症状から推測し、外部からの進入も想定している。

○現状と想定しうる問題点
(1)メモリーは、1Gあり、ワーク・エリアには問題がないと考えられる。
(2)MicrosoftUpdateは、自動になっており、OS的な問題はないと考えられる。
(3)ファイアウォールは、正常に起動しており、ウイルス・ワーム検査を行ったが、感染なし。
(4)メインのHD(C)のデフラグは定期的に実施しており、5%以下。
(6)外付けHDは、80Gとバックアップ用10Gを接続しているが、整合性の問題なし。
(7)ただし、ディレクトリーおよびサブD下のファイル数が多い。 その為、レジストリーの肥大化に器具があるが、症状発生までに特に注意すべき問題は見られなかった。 (その為、メモリーを1G異常にしている。)
(8)マイ・ドキュメントと外付けHDの両方にSAVEすることが、レジストリーの肥大化の原因と考えられるので、外付けHDを外し、再起動を行う。 これは、起動時のエントリーをテンポラリーに登録しなければ、レジストリーをなめる(検索)時間が短縮されるためだあが、顕著な効果は見られなかった。
【注】通常、OSは、再起動時に、整合性チェックと最短アクセスパスを確立する構造になっている。
(9)要するに、アクセス時間が極端に長いが、ハングアップしない症状が発生したことに問題点がある。

○対応
(1)不必要なプログラムを削除し、デスクトップやスタートアップなどのエントリーを削減する。
(2)先に書いたように、外付けHDを外し、再起動をかける。
【注】通常、外付けHDのエントリーがOS上で維持されている場合は、「安全取り外し」のアイコンをクリックしても、リンクが解除されない。 アクセスを繰り返し行うと、アクセス・パスを最短化する処理モジュールが稼動するので、OS上で、同一ファイルに対するアクセス・パスが累積される。
(3)見逃した更新・あるいはパッチとをチェックする。 MS、PCのメーカー、ファイアウォールなど。
【注】アプリケーションについても行う必要がある場合がある。

 以上で、改善が見られなければ、次のステップへ:
(4)アプリケーションの再インストールで「修復」を実行する。
 今回の場合は、これで一時t期に症状は改善されたのだが、結果的には再発。
(5)OSが、CDで供給されている場合は、同様に「修復」を実行する。
(6)OSが、プリインストールの場合は、問題がある。
(7)正常状態の時、バックアップ(推奨、イメージ・コピー)を行っている場合は、稼動状態で、データをバックアップしておき、正常時に復元する。
(8)バックアップを行っていない場合で、且つシステムが起動状況であれば、データのみをCDなどの媒体にコピーしておく。 OutLookなどのAP上のデータ(メールなど)に関しては、そのAPのアーカイヴがあるディレクトリー全体をコピーしておく。
 ただし、そのディレクトリーのウイルス・チェックを行い、OKである場合。 その後、リカバリーにより、工場出荷状態に復元する。 この件に関しては後述する。
(9)修復あるいは復元した場合は、必ず、OSおよびアプリケーションのアップデート・サイトで更新を確認する必要がある。 出来れば、ノートンなどのシステム・チェックの実行を推奨する。 これは、修復時に、アクセス・パスが重複する可能性がある為。 基本的に、レジストリーは、過去の履歴を維持するように作られている為だ。

○今回の問題点と注意事項
(1)OSは、常に全てのレジストリー(のエントリー)をなめ(検証)ており、重複・ネスティングなどレジストリーが肥大化している場合、アクセス速度を維持する為、一時ファイル(メモリー)にエントリーを展開するが、無アクセスの状態で一定時間が経過すると、エントリーを再構築する。 この場合、確証はないのだが、全てのエントリーを展開しているのではないかと考えられる。 これが、遅延の原因ではないかと考えているのだが、現在、検証中。
(2)スパイウェアが起動時インストール(常駐)の場合も同様。
【注】スパイウェアは、かなり深いレベルまでレジストリーの整合性をチェックするので、もし、レジストリーの短絡(例えば、APのインストール・削除を繰り返した場合、レジストリーにその履歴が残っている為、正しいアンインストールを行っていないと、バックトラッキングに時間がかかるか、開始位置まで戻れないこともある。 すなわち、リンクは残っているのだが、データがない状況、昔の言い方をすれば「デリーティッド・データ(ポインターはあるがデータが削除された状態)エラー」が発生する。 (OSでも似たような状態が発生する可能性がある。)

○対応策
(1)先にも書いた通りだが、OSが立ち上がらない場合、手元にOSのCDがあれば、BIOSのブート・プライオリティをCDにして、CDから立ち上げ、「修復」を実行することが出来る。 この場合、データは維持できる。 (但し、下記のように、場合があり得る。)
(2)ほかに、「回復コンソール」を使う方法などあるが、経験的にというか、インターネット接続の複数のPCを使用している場合以外では、修復が出来なかった場合の修復が、むしろ困難になる。 データへのリンクが切れてしまうので、HD上にデータは残っているのだが、破棄せざるを得ない状況が起こる可能性が高い、ということ。
【注】寸前まで稼動していた状況なら、そのHDのデータを別のPCに移動することが出来る場合がある。
(3)いずれにしても、正常化同時のバックアップ(システムのデッド・コピー)とデータのバックアップを定期的に実施することを推奨する。

 以上、現状と対応を報告する。 現在、一応OKの状態。 今のところ、本質的原因が、外部からの進入かどうか不明であるため、別システム(W2000)で、この報告書を書いている。 因みに、このシステムには、最小限のAPしかインストールしておらず、作成前に、システムをチェック、発信時には、三重のチェックを行っているの
で、ウイルス・ワームなどの問題点は無いと思う。

 取り急ぎ、報告まで。

Best regards
梶谷恭巨

 

 渡邊君のノートPCの修理が完了した。但し、バッテリーに不安がある。

 以下、修理の経過:

(1)症状から、電源周りに障害があることを確認。
(2)先ず手探りで分解する。
(3)DCコネクタの他、特に以上は認められない。
(4)電源周りのパーツを調べ、インターネットで検索する。前回説明したAmberの部品。日本語で一件ヒットしたが、サイトのオーナーの詳細は知らないようだ。但し、DCコネクタの記載があり、型式が異なるが、分解の手順が写真入で紹介されていた。
(5)手順を参考に、再度分解。マザーボードを取り出す。
(6)マザーボード裏面のDCコネクタのハンダ付けの部分に黒ずみがあった。
(7)DCコネクタを動かしてみると、足が折れていた。黒ずみは、それが原因でブリッジして出来たのかもしれない。
(8)ハンダを溶かし、DCコネクタを外す。
(9)ジャンクのマザーボードからDCコネクタを外し、同じものであることを確認する。
(10)付替える為、ハンダごてでホールを空けようとしたら、折れた足が詰まっていて、苦労した。ハンダの吸引器があるのだが見当たらないので、更に苦労。
(11)ジャンクのDCコネクタの背面をテープで補強し、ハンダ付けする。
 *フレキシブル・スタンドがあったので助かったが、結構厄介だった。それに、ハンダごてなどしばらく使っていないので手間取ってしまう。
(12)組み立てる。この際、前回の失敗があるので、フレキシブル・ケーブルの取り扱いには注意する。
(13)組み立て後、電源投入。日付・時間のBIOSエラー表示。
(14)BIOSセットアップで、修正後、再起動。
(15)OSが起動し、Windowsが実行された。
(16)修理完了。但し、バッテリーの問題があるので、充電可能かどうか確認中。

 今回は、同機種別型式のジャンクがあったので部品の転用が出来た。また、正規のマニュアルは無かったが、参考になるサイトがあった。しかし、正規の保守マニュアルがないので、試行錯誤の連続である。それに、地方ではパーツの入手が困難である。例えば、DCコネクタなどは、大抵同じものだろうが、それを一個入手するとなると、どうであろうか。

 いずれにしても、試行錯誤や分解・組み立ての時間、パーツ探し、更には慣れないハンダごて、費用対効果を無視しなければ、ノートPCの修理は出来ないだろう。今回は幸いにも、自分の推測とは異なり、問題解決が容易であった。それでも、インターネットによる検索回数は、十数回に及んだ。ネットワーク社会とは言え、保守マニュアルや部品の入手が困難な地方に居ると、矢張り地域格差を感じるのである。

柏崎マイコンクラブ「喫茶室」から転載

 このところ、PCの修理に苦労していた。 もっとも、こちらの方が本来の仕事のようなものだが、ハードウェアの修理となると素人に毛の生えたようなものだ。 それに、ノートPCの修理となると、全くの手探りで修理しなければならない。 まあ、勉強と思って手がけたのだが、考えてみれば、責任が重い。 何しろ、データの蓄積がある。 もっとも、修理の必要が無ければ、HDからデータのみを吸い上げればよいのだが。

 しかし、勉強になったことは事実だ。 自分は、ここ数年は、IBMのThinkPadを使っている。 こちらの方は、何度か修理もしたのだが、これは自己責任の範囲だ。 それに、IBMがPC部門を売却したことで、修理という面ではメリットもあった。Lenovoが、ハードウェアの保守マニュアルを全面公開したのだ。 これは助かる。 それに、これを参考にして、他社のPCを見ることが出来る。 設計思想の違いも確認できる。 今回助かったのは、パーツから類推することが出来たので、問題発見と解決の一助にはなったことだ。

 先ず、設計思想と言ってもアセンブリの設計思想が違うだけで、PCの構造自体には大差が無いということだ。 ただ、ユーザーに親切あるいは不親切というか、機能がサブボードに分割されたもや一枚基板に統合させたものやら、更にはカスタマイズド・チップに集積したものがあり、パーツをキーワードに検索するのには苦労した。 もっとも、エンドユーザーが修理することを想定していないのだから、尤もと言えば、もっともなこと
なのだが。

 ところで、我家は、DIYをモットーにしている。 家を建てた時も、出来上がった家には家具等ほとんどない状態で、ガランとしていた。 若井の箪笥やらベッド以外は、家具らしき家具がない。 あちこちから不用になった家具を貰い受けた。 自分が使っている事務用家具は、長岡を引き払う時、廃棄する方が金が掛るというので、若井の実家の作業場に置いていたものだ。 そんな事もあって、DIYになったのか、ここ二三年は、ベンチとか棚をよく作った。 少々の修理なら自転車から家の修理まで一人、時には二人でやる。 我ら夫婦の趣味のようなものだ。 その為か、工具やら道具類が揃ってしまった。 ただ悪いことが一つある。 二人とも物が捨てられないのである。 何かに使えるからと取って置く。 お陰で、本来車庫であるべき空間が物置と化している。 PCのジャンクの類も又然り。

 最近は、ゆとりがないので、新しいPCも買えない。 今使っているPCは、ジャンクになった三台のPCから使える部品を取り出して、一台にまとめたものだ。 もう長くプログラムも書くことがない。 今のPCで、事足りる訳だ。 余談だが、何年か前、今は廃校になった高柳の分校で教えてことがある。 HDも無いジャンクのようなPCで生徒たちが気の毒である。 ジャンクのHDを取り付けた。 先輩に頼んで、リプレースで廃棄処分になるPCを6台ほど貰い受け、学校仕様に調整もした。 マウスは、NECの阿倍さんにお願いした。 そんな事を思い出す。

 使い捨ての時代は、物ばかりではなく、実は、技術も捨てている。 修理をしないから、PCの基本的な構造も知ることがない。 システムという考え方の基本が、そこにあるのだが。 便利になればなるほど、その本質を忘れてしまう。 使用できる環境を失った時、PCであれ家電であれ、単なる物になるのである。 中越震災は、その教訓を教えたのではなかったのか。 「常在戦場」は、我がモットー。 河井継之助記念館にも、それを見た。 余談だが、平子龍こと平山行蔵は、幕府最後のお庭番と云われた。 勝海舟の父親・勝小吉は最晩年の弟子である。 神道無念流の斎藤弥九郎も師と仰いだと云う。 その平子龍の座右の銘が「常在戦場」なのである。 河井継之助の精神が、これまた「常在戦場」だ。 詳細は判らないが、三河武士に繋がるのだろうか。

 さて、今年は春が早い。 DIYの季節が近い。 異常気象を気にしながらも、暗い気分に晴れ間が見える。

『柏崎通信』436号(2007年2月8日)から転載



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